従来使用していたガンマ治療機器タイプCと比較した際の大きな違いとして、アイコンは定位的コーンビームCTと赤外線による体動の監視システム IFMM が組み込まれています。 Int J Radiat Oncol Biol Phys 60:853—860, 2004 Hsieh PC, Chandler JP, Bhangoo S, et al: Adjuvant gamma knife stereotactic radiosurgery at the time of tumor progression potentially improves survival for patients with glioblastoma multiforme. これらの結果から、髄膜腫に対するガンマナイフ治療は中・長期的にも腫瘍制御(少なくとも腫瘍が大きくならないこと)を90%以上で得られ、有効性は高いと考えられますが、腫瘍周囲の浮腫出現は稀ではなく、特に円蓋部髄膜腫の場合には、その適応の診断には慎重な姿勢が必要と考えています。 理由は、放射線を浴びた脳腫瘍の細胞が死滅していくときに、「むくみ」を引き起こす物質を放出するからです。
14定位放射線照射 一方、定位放射線照射は、画像検査で映る腫瘍に対して集中的に放射線を照射する方法です。
転移性脳腫瘍の周囲脳への浸潤に関しては,以下の論文を参考にしています。 11 2016 ガンマナイフで脳腫瘍の完治を見込める? 『腫瘍が完全に消失する』 という意味の完治は見込めない場合も多いです。
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