「まさか、そんなことがあるはずがない」と最初は確認することをためらいましたが、じわじわと胸の奥から沸き上がる不安感や焦燥感にいてもたってもいられなくなり、仕事が終わったあとに思い切って高尾警察に連絡を入れました。
9繊細が故に思い悩むことも多々あったように思います。 入院し、治療を続けているなか、様子を見に行くと少しだるそうにしている日もありましたが、日を追うごとに元気になっていく息子を見て順調に回復しているのだと安心していました。
11数か月後、主人と2人で高尾警察に息子を迎えに行き、変わり果てた息子の姿を見て、私のおなかを痛めて産んだ大切なわが子の骨をどうして私が拾わなくてはならないのか、胸が引き裂かれる思いでした。 白石容疑者の鬼畜の所業も明らかになってきた。
10アパートの契約は父親 現時点では白石容疑者の容疑などは確定していないようですが 9人分もの遺体がワンルームのアパートにあったというのは 異常としか言いようがありません。 私も主人も思いつくかぎりの場所をめぐり、一生懸命息子を探しましたが、2017年8月29日、あの日から息子の顔、姿を見ることはありませんでした。
15ちなみに、その画像というのがこちらになります。 そのうち息子がいつものようにギターを担いでふらっと帰ってくるのではないか、家の2階にある自分の部屋に駆け上がっていく足音や、「父さんこれ一緒に飲もうよ」と酒瓶を差し出してくる姿などをふとしたときに思い浮かべてしまいます。
白石容疑者の今までの証言について ・全員会ったその日に殺害 ・8月に1人、9月に4人、10月に4人殺害した ・自殺願望がある子たちと接触したが、実際は死にたくない様子だった これらは、あくまでも白石容疑者の自白であって、 周りから(元彼女・SNSTwitterで知り合った女の子)の情報で 明らかになってきたことは多々あります。 だびに付され息子の遺骨を手にし自宅に戻ったとき、それまであまりの衝撃で思考や感情がまひしたかのような精神状態でしたが、せき止められていた感情が一気に噴き出してくるように、悲しみがあふれてきました。
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