飛沫は重たいので、遠くに飛ばないうちに重力によって地面に落ちますが、エアロゾルは飛沫よりも軽いので、滞空時間が長く、気流によって遠くまで運ばれることがあります。
18空気感染は医療機関でエアロゾル産生手技を実施した場合に起こると考えられる。 詳しくは をご覧ください。
感染者のくしゃみやせきと一緒にウイルスが放出され、周囲が吸い込むことでうつる。 中国のレストランでは感染者のテーブルと隣接するテーブルの2家族(滞在時間それぞれ60~90分間)に二次感染例が発生しており、換気の悪い空間で、気流に乗ったウイルスが拡散した可能性が指摘されている。 プール熱やインフルエンザなどがこの感染経路で感染します。
9そして、「感染」の英語は本来[infection]ですが、「飛沫感染」は「飛沫を通して病気がうつる(伝染する)」と考える為、英語では「伝染・伝達」を意味する[transmission]を使って[droplet transmission]と表現するんですね。 しかし、何から感染したのか、どのようにして感染したのかについては、いまだ十分に明らかになっていません。
11ある学生寮での研究で、「マスク着用と手洗いの両方をした群」は「両方しない群」と比べインフルエンザ様症状の人が35~51%に低下したのですが、「マスク着用のみの群」は有意な低下が認められなかったと報告されています。 また、咳エチケットも感染の拡大を防ぐのに有効です。 従って、発生源から近く、かつ換気が悪い場所ほど感染するリスクは高く、発生源から遠く、換気が良い場所ほど感染するリスクは低いと考えられています。
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