俺が住んでいた町に廃墟があった。 なんだろうと思い開いてみると 「ひとりになったら死ぬ」 の一言しか書いてなかった。 運転者は姉ぐらいの若い女の人らしいんだけど、10キロぐらいのスピードでフラフラ走ってて、追い越したくても追い越せないんだって。
19部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に 「わたしの からだは このしたにいるよ」 と書いてあった。 きっちりと怖く落としどころを作っています。 ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。
中は寒く、眠ってしまったら死んでしまう状況…すると一人の男が言った。
加奈ちゃんのおじいちゃんは、病気で入院しており、もう先が長くないそう。 遠くに見えるおおきな給水タンクとか、 酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、 ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。 みんな怖いのだろう。
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