これは抽象化して言うと「価値観を固定化せずに見る」ということですよね。 もし、本作がDCユニバースの一部の作品であるなら、ラストシーンにおける精神科医は「ハーレイ・クイン」だと匂わせる演出があって然りだろう。
2「ジョーカー」の解説 「どんな時も笑顔で」そして「人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きていた孤独な男アーサー・フレックが、巨大な悪の存在・ジョーカーへ変貌していく様を描くエンターテイメント作品。
髪の色が「黒」に戻った「アーサー」なら、そんな簡単に人は殺さない。 そして、同映画祭の最高栄誉である金獅子賞を受賞。
最初は明示的だが、次第に妄想と現実が曖昧に。
そして優しかったはずのアーサーが、運命に固執し裏切られるうちに、次第に変わっていってしまう姿は、観ていて痛々しいまでに生々しさを感じさせます。
20終盤の暴動は格差社会で虐げられた人々の下剋上であり、トランプの時代に重なって映る。
19そこでマレーは「すべてを投げ捨ててでも君を息子にしたい」という発言をします。 これがヒットした背景はジョーカーのカリスマ性以外に、昨今の社会情勢が関係しているのだとすれば、アメリカは相当病んでいる、と思った。 母の願いを叶えようと、常にピエロの扮装で笑顔を携え必死に生きてきたアーサー。