邦訳版出版の直前となる昨年末、評者は偶然、インタビュー取材のためにペリー博士その人を米カリフォルニア州パロアルトのご自宅に訪ねた。 それは、核兵器はもはや我々の安全保障に寄与しないどころか、いまやそれを脅かすものにすぎないということだ」 1990年代に博士自身が深く関与した米朝交渉の秘話も登場する。 「我々は核兵器が決して二度と使われないようにすべての力を結集すべきである」。
12表題にもある「核戦争の瀬戸際」を歩き続けた「核の賢人」であるペリー博士が、この大著に込めたメッセージを一言で表現するとしたら、評者は、結論部分となる第25章に出てくる次の一節を真っ先に紹介したい。
6ただ、太田昌克さんが所属する共同通信社は、左寄り・リベラルな報道機関であるとも言われています。 その理由はほかでもない。
4大学は1年留年しており、自分にジャーナリストの仕事ができるのかまず海外に行って、自分を試してみるため留年して海外に出たそうです。
14博士が一生をかけて探求してきたのは、「核なき世界」に道を開く核不使用規範の確立、換言するなら、ノーベル賞学者で20世紀屈指の戦略家であるトマス・シェリング博士が力説した「核のタブー」の構築である。
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