そのなかでも有名なのが『源氏物語』です。 すなわち、「竹取翁」型羽衣説話と「五難題」型求婚説話とが接合した原「竹取物語」を素材として、当時の日本人読者層に見合うように換骨奪胎した、つまり、素材の五難題説話の求婚者を、日本の実在モデルと入れ替え、当時最新の仏教や神仙知識を調合し、全体を整えて仕上げた漢文物語であったと。
10翁と嫗は自分の娘としてかぐや姫をかわいがっていた。 部屋の几帳の中から外にも出さず、(箱入り娘のようにして)大切に育てていました。
9こうしてみると日向神話とは、海人族(オーストロネシア語諸族系の一派)と天孫族を無理やり接合して、何かを交換し簒奪(さんだつ)しようとする試みとも読める。 入手のための方法はそれぞれ 石作(いしづくり)の皇子(みこ) - 仏の御石 ・・・ 偽物でかぐや姫をだまそうとするが失敗。 この、まず家来に探させ、次に本人が南海へと向かい、遭難し、宝物は見つからないというのは『斑竹姑娘』も同じである。
13天人、「遅し。 5人の求婚者たちの中には、探すふりをして偽物を作って持ってくる者、怪我をする者、中には命を落とす者もいて、誰一人持ってこられる人は、いなかったのです。