馬越 瑞夫 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学聴覚頭頸部疾患学• インフュージョンリアクション( infusion reaction)は、一般的にモノクローナル抗体投与後に発現する急性期の有害事象を示す用語です。 また副腎皮質ステロイド剤の投与により,インフュージョンリアクションの発生頻度が減少することが報告されている。 岩本らは、CBDCAのアレルギー発生素因について一回投与量と休薬期間(PFI)について報告 11 している。
3一方、リアクションの場合は投与回数を重ねるごとにその頻度や重篤度は低下することが知られている為、 投与速度を下げるなどの対応を行うことで再投与が可能とされているものもある。
18リツキシマブでは,投与30分前に抗ヒスタミン薬と解熱鎮痛薬の投与を行う。 カロナールやステロイドが処方されることもある。
11インフュージョンリアクションは投与開始30分~2時間以内に発生することが多い。 193• アレルギー反応はIRRと異なり、抗癌剤の分子構造や構成物質が抗原として認識された場合にI型アレルギー、もしくは即時型過敏症としてIgEを介したヒスタミンやロイコトリエン、プロスタグランジン等の遊離により生じる。
抗がん剤による過敏性反応のほとんどが 薬剤自体あるいは添加物によって惹起される急性の反応です。 とくにアレルギー症状で気を付けなければならないのが、「アナフィラキシー・ショック」と、分子標的薬で起こりやすい「インフュージョン・リアクション」です。
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