通常は5月から6月に発生し、10月頃に最盛期を迎え、12月には弱まる。 煙が市内に流れ込んで空がオレンジ色に染まった。 その結果、オーストラリアには乾燥と高温、アフリカ東部には大雨、日本には暖冬をもたらしたと考えられている。
太平洋のエルニーニョ現象と類似の現象であるが、エルニーニョ現象とは関係なく独立して発生する場合と、エルニーニョ現象と関連して発生する場合とがある。 オーストラリアで続く大規模な森林火災。
ダイポールモード現象とは、インド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる大気海洋現象のことをいいます。 昨年2019年より発生したオーストラリアの森林火災は、オーストラリアの全森林の2割は焼き尽くしました。
15気候イベントの衝突 ダイポールモード現象と太平洋のエルニーニョ現象が同時に起こると、深刻な自然災害を引き起こす。 温暖化が叫ばれる昨今であるが、地球の気候は氷河時代と、北極や南極を含めて地球上に氷床が存在しない温室時代を繰り返してきた。
9そして、2020年には、 中国大陸でのバッタの大発生が懸念されています。 インド洋は西部で高く、東部で低い、フィリピン沖は高い 図1 海面水温平年差(2019年11月) 気象庁 図2 正のダイポールモード現象と熱帯循環(JAMSTECより) 図3 負のダイポールモード現象と熱帯循環(JAMSTECより) インド洋では平年でもインドネシア付近で対流活動が活発で、積乱雲が発達して雨が多く降るが、正のダイポールモードが発生すると暖水域がインド洋西部へ移るため、対流活動は西側に移る。 同国では干ばつにより広い範囲で前例のない規模の森林火災が続き、熱波によって事態はさらに悪化している。
2これは、数年に1度、自然に発生する現象で、大気と海洋が連動して変動する現象です。 図1は、インド洋の海面水温が平常よりも高い場合の大気下層の高低気圧の平年からの偏りで、夏の日本付近の気圧が低くなることを示しています。 正のダイポールモード現象が発生すると、インド洋の西側にある東アフリカでは海水温の上昇により蒸発が盛んになり降水量が増加する。
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